検索エンジンがページを評価する仕組み
最終更新日:2013年10月14日
検索エンジンがページの評価に用いる要素には、リンクの「質」、「数」、「時間」、「関連性」、「アンカーテキスト」、「信頼性」といったものがあります。これらの指標を複雑に組み合わせて、そのページの評価を行います。
GoogleではPageRankという検索アルゴリズムが、この評価システムに該当します。PageRankの基本的な仕組みは、次のとおりです。
- 多くのリンクをもらっているページの評価は高くなる
- リンク元のページの評価が高いと、ページの評価は高くなる
- 関連性の高いページからのリンクだと、ページの評価は高くなる
被リンク構築のために、関連サイト間で自作自演リンクをする場合、抑えておくべき要素は、「質」、「数」、「関連性」、「アンカーテキスト」です。
リンクの「質」、「数」、「関連性」、「アンカーテキスト」とはどのようなものかを説明していきます。
リンクの質
リンクには「質」という概念があります。質の高いページからリンクは、質の低いページからのリンクよりページの評価が上がります。
下の図で考えると右のページBの方が評価が高くなります。ページAのリンク元の3つのページはどこからもリンクされていません。それに対して、ページBのリンク元のページはそれぞれ被リンクをもらっているからです。
ページBの方が直接のリンクの数は少ないですが、リンク元のページの質が高いため評価は高くなります。
実際、昨日作った全くリンクされていないブログからのリンクより、たくさんのリンクをもらっているYahoo!からのリンクの方が評価されるのは当然ですよね。
リンクの数
リンクの「数」によってもページの評価は変わります。
リンクはネット上の人気投票に例えることができます。人々が関心を持つページほどリンクを多く集める傾向があります。この傾向を利用して、リンクの数が多いページほど質の高い情報を提供していると考えて評価する方法です。
下の図の場合、リンクの数が多いページBの方が評価が高くなります。
ただ、これはあくまで数だけを考えた場合です。実際には上で説明したリンクの質やその他の要素が絡んでくるので、リンクの数が少ないページAの方が評価が上の場合もあります。
リンクの関連性
リンクでされてるページ同士のテーマに関連性がある場合は、関連性がない場合より評価が高くなります。
下の図で、ページAとページBの評価を比べてみます。この場合、ページAリンク元のほうがページBのリンク元より関連性があるので、ページAの方が評価が高くなります。
当初のPageRankは、リンクの「質」と「数」をメインにページの評価をしていました。しかし、リンクの「質」と「数」では、結局はリンクの数で評価していることになります。
リンクの「質」、「数」を判定基準にするとどんなページでも、とにかくたくさんページを作ればページの評価を上がることになります。
そこで「関連性」という判断基準が導入されました。どんなリンクでも同じように評価が上がるわけではなく、関連性の高いリンクの方が評価が上がるようになりました。この判断基準によりリンクの信頼性が上がり、検索精度が向上しました。
アンカーテキスト
リンクを張るときは、ユーザーにリンク先がどんなページなのかを説明するためにアンカーテキストを使います。検索エンジンもアンカーテキストをページ先の評価に利用します。
下の図で、ページBがページAへのリンクのアンカーテキストをパソコンとした場合、検索エンジンはページAをパソコンに関するページと認識します。そして、ページAはパソコンのページとしての評価が上がります。
この仕組みを端的に表しているのが、「18歳未満」のキーワードで検索順位1位にYahoo!が掲載される現象です。
多くのアダルトサイトが、年齢確認画面で「18歳未満」をアンカーテキストにしてリンク先をYahoo!に設定しています。そのため、検索エンジンはYahoo!が「18歳未満」に関連するサイトであると認識しているのです。
組み合わせて効果的なリンクを作り出す
それぞれ個別に説明しましたが、「質」、「数」、「関連性」、「アンカーテキスト」を効果的に組み合わせた被リンクをつけることで、ページの評価が高くなります。重要なのは単独ではなくそれぞれの要素を組み合わせることです。
質の伴わないリンクをたくさんつけても効果ありませんし、質の高いページからのリンクでもリンク先のページと関連性がなければあまり評価されません。最も良い評価が得られるのは、下の図のような
リンク先のページと関連性のある、質の高いページの、関連するアンカーテキストからのリンクです。
このような被リンク網をライバルサイトより多く構築することで検索順位を上げることができます。
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